バラ栽培ビギナーのためのちょっとお役立ち情報

新苗て何? 大苗って何?

バラの苗を見ていると新苗、大苗と書いてあるのをよく見かけますので、この違いからお話させてくださいね。

バラは野バラなどの台木に接ぎ木をして苗木を作っています。

この作業は夏から秋または冬に行われ、翌年の春に販売する若い苗を新苗と称しています。

一方、接ぎ木して1年数か月後の暮れに売り出すのを大苗と言っています。

新苗は安いけど、育てるのが
ビギナーにはちょっと難しい。

新苗から自宅で大苗にするのは、環境、土壌、肥料、病気対策などビギナーには難しいところがあるようです。

新苗は大苗に比べて価格は安いですが、育てるのがうまく行かず、結局枯らしてしまうことになればかわいそう。

接ぎ木がうまくいって誕生した新苗は、まだ幼い子ですから、
「あなたに代って、ここまで成長させてあげたから、大丈夫。これからはあなたの手で育ててくださいね」というのが大苗というわけです。

ですので、価格は少し高くなりますが、大苗を購入するほうをお勧めします。

でも新苗からやってみたいガーデナーも当然いらっしゃるでしょう。

いろいろ勉強して自分の手で大きく育てようとチャレンジするのも楽しみですしね。

青字をタップ(クリック)するといろんな本から探せますよ。→ バラの本

新苗は春、大苗は秋に販売。

本格的にバラづくりをしている人は、一般に新苗を春、大苗は秋に購入して植えこみます。

春から初夏に購入した新苗は発育期。
開花時期なので花を見て購入できるメリットがありますが、新株を育てるのは難しいところがあるそうです。

一方、秋に植え込んだ大苗は翌年から開花します。
つまり、園芸屋さんで育ててもらった期間があるので、その分、新苗より半年前倒しになって春から開花が楽しめるというわけです。

大苗の流通時期は晩秋から早春で、まだ葉がついてないただの棒のような茎ですから苗の良し悪しがわかりにくいというのがあります。

寒冷地の我が家では、苗を購入する場合、秋に大苗を予約して、送ってもらうのは5月にしてもらって植えつけています。

今、買うなら新苗?大苗?鉢植え苗?

春には間に合わないけど、秋には早いこの時期には、どうなのよ?!

と、今からバラを育てたい人もいらっしゃるでしょう。

この時期はバラの種類によっては売切れていて、欲しいバラが手に入らないかもしれないかもしれませんが、鉢植え苗がおすすめです。

大苗や新苗を育て、鉢で園芸屋さんに並んでいるか、バラの専門店では通年扱っていて、いつでも植えつけられるメリットがあります。

夏の暑さに気を配りながら、ぜひ育ててみてはいかがでしょう。

今すぐバラの花を楽しみたいなら鉢植え苗!

今から20年も30年も前、私と母が新苗とか大苗の違いを気に留めなかったころ、今にも蕾が開きそうにたくさんついているバラの大きな鉢ものを買っていました。

成長を待ってられない当時の私みたいな「今でしょ!」という人のために鉢植え苗や長尺鉢苗もありますよ。

園芸店にいっぱい並んでいますよね。

咲いている花が見れますから、素敵な花だなと気に入れば、話が早いし、バラの栽培に詳しくなく、ただバラを愛でたい、香りを楽しみたいと言う人には、ちょっとお値段が高めになりますが、それもあり!

寒冷地でのバラの栽培は防寒対策が必要

我が家の庭は標高1240m。
冬は土が凍り、5月の連休前に霜が降りたりして春が遅いんです。

夫は東京の家の庭で趣味でバラづくりをしていたのですが、もっと広い土地でガーデニングしたいと、リタイアしたあと私たちは八ヶ岳に移住しました。

でも想像以上の冬の寒さにバラの栽培が適してないことがわかったけれど、後の祭り!

東京ほか、寒冷地ではないところでのバラづくりと違って、標高1100m以上の寒さが厳しい土地では防寒対策は必須です。

もちろん耐寒温度に強いバラもありますが、植えたいバラを諦めるわけにはいかないので、失敗を重ねながらも我が家は防寒対策をしています。

少なくとも大苗を植えてから数年間は苗の成長がまだ未熟なので防寒は必要です。

農家さんから藁をもらって土の上に敷いたり・・・。
でも藁は使ったあとの処分が大変。
それで現時点の結論としては、バラの株のまわりの地面に寒冷紗を敷いたり、不織布や麻布でバラの木を巻く方法をとっています。

バラの開花時期と梅雨入りが同時!
これには解決策なし!

それからもう1つの問題点。

それはバラの開花がこの地の梅雨入りと重なってしまうこと。
これには解決方法がありません。

特にバラは続く雨に弱く、花びらが開く準備をしている柔らかい蕾に雨が入り込み、ボーリングといって蕾が丸いまま腐ってしまうことになって開花も出来ない状態になります。

これは痛ましいですよー!

それでも諦めるわけにはいかず、この地で10年、夫は苦労しながら、庭で200本余りのバラを育てています。

私といえば、夫が育てたバラを飾ったり、友人にあげたり、幸せなことで・・・。

知っておきたいバラの分類

ばらはいろいろな視点で分類されていますがこの「直感シニアの素敵マーケット」ではわかりやすい分類にとどめておきますね。

大きく分けると2つ。

オールドローズ
1968年以前に作出されたバラ → オールドローズの本

モダンローズ
1968年以降から現在に至るまでに作出されたバラ。
さらにモダンローズの中でも1980年代にイギリスのデヴィットオースチンによって作出されたバラをイングリッシュローズとよんでいます。

オールドローズ&イングリッシュローズ: この1冊を読めば系統、交配、栽培などすべてがわかる (ガーデンライフシリーズ)

バラの系統と呼び名の略

🌹ハイブリットティ系=HT/四季咲き大輪系
花径10~15cm豪華な大輪系の花が、春から秋まで咲き続けます。

香りが強い品種が多く、色のバリエーションも豊富。露地植え向きです。

🌹フロリバンダ=FL/四季咲き中輪系
アメリカで名付けられた系統名で「花束」を意味しています。日本の山野に自生するノイバラの系統をひいた、小花を連続的に房咲きにつけ花付き・耐寒性の良いポリアンサ ローズと、ハイブリッドティ ローズとの交配により誕生した中輪の四季咲き。

🌹つるバラ系=CL
その名の通り、つる性のバラです。トレリスやアーチ、壁や塀づたいに伸びていくよう誘引してやると見事な風景になります。

🌹ミニチュア系=ミニ
フェアリーローズとも呼ばれる、矮性の直径3cmにもならない可憐な花を咲かせます。香りがあるものは少ないですが、鉢植えとして場所をとらないので手軽にバラの花が楽しめます。

🌹シュラブ系=SH
シュラブとは低木、灌木といった意味で、樹形に使われる呼び方ですが、バラの世界では木立ち性やつる性以外、あるいは他のどの系統にも含めにくい品種全般に使われています。

🌹オールドローズ=OR
花の中心が見えないほどにくるくると渦巻く重厚な花弁の重なり。強い香りにも魅了されて、オールドローズにこだわるバラ愛好家も多いです。

樹形で分ければ3つのタイプ

バラは樹形から、
木立ち性(ブッシュ・ローズまたは木バラ)、
半つる性(シュラブ・ローズ)、
つる性(つるバラまたはクライミング・ローズ)の3タイプに分けられます。

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